ジェイテクト、深溝軸受のコンパクト化、高容量化に成功

超薄肉深溝軸受の量産スタート
ジェイテクトは9月8日のプレスリリースにて、超薄肉深溝軸受(高負荷容量タイプ)を開発し、現在は量産をスタートさせていると発表した。従来品と比べ、薄肉化、コンパクト化、さらには負荷に耐久しうる高容量化という両極端な性質を進化させることに成功した。

よりコンパクト、より高負荷容量へ
加工の改善などを行い、従来の製品である68シリーズの同外径と比べ、約半分まで薄肉化を可能にし、外径を90%にまで低減することで、よりコンパクトになった。

さらに、新たな製造方法を開拓し、保有転動体数の増加および、玉充填率を約50%増加することに成功した。また、動定格荷重は10%、静定格荷重を30%も向上したことで、従来品の68シリーズの同内径軸受と比べ、1.3倍もの長寿命化を実現した。今後はダイベア株式会社が量産を担当することになっている。

この実現は今後の需要に大きく影響を与えることになるだろう。軸受のコンパクト化、高容量化は顧客のニーズが非常に高く、同時に非常に困難な課題であった。

しかし、今回ジェイテクトはこの課題に取り組み、コンパクト化、高容量化を成功させ、しっかりと顧客のニーズに応えることが出来た。今後は国内外への販売を予定している。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ジェイテクト
http://www.jtekt.co.jp/

ジェイテクト プレスリリース
http://www.jtekt.co.jp/news/160908.html