GKNドライブラインの電気駆動モジュール、小型車のハイブリッド化に貢献
電気駆動の専門技術で高度なシステム統合に成功
GKNドライブラインは、電気駆動系のより緊密な統合により、システムの効率を改善し、自動車メーカーに多くのパッケージングおよびアセンブリのオプションを提供する新しいモジュールを開発した。このシステムは、水冷式電動モータと、シングルスピードeAxle減速ギアボックス付きのインバータを交合したもので、最大65キロワットの電力を発生させ、後輪に2,000Nmのトルクを供給することを実現している。
GKNドライブラインの最高経営責任者であるフィル・スワッシュ氏は、次のように述べた。
「次世代の車両は、プラットフォーム戦略に不可欠なハイブリッド化を行っています。これらの複雑なドライブラインは、GKNの eAxle電気駆動モジュールが提供する、高いレベルのシステム統合を必要とします。これらのシステム開発を開拓することによって、GKNは、自動車メーカーが、電気推進を、エキサイティングな新しいハイブリッド4WDに移行させることに貢献しています。」(プレスリリースより引用)
小型軽量化でも快適なドライビング性能
e-ドライブモジュールは、高さ300ミリメートルで幅325ミリメートル、重さ54キログラムで、従来のシステムを比較して、幅が20ミリメートル小さく、2.5キログラム軽量化している。GKNのシステムの専門知識により、インバータ・モータ・ギアボックスの音響学的特性に大きな違いがあるにもかかわらず、全体的なシステムは、スムーズで静かな電気ドライビング体験を提供することが保証されている。
GKNドライブラインのe-ドライブとAWD事業の最高経営責任者(CEO)であるPeter Moelgg氏は、次のように追加した。
「自動車メーカーは、異なる企業から異なる要素を調達するよりもむしろ、サプライヤーから、完全なe-ドライブシステムを提供されることを強く求めています。我が社のシステムは、バスバーと外部配線を置き換え、また、不要な機械的インターフェースを排除した最初のオールインワンe-ドライブシステムであり、インストールが簡単で、より高い電力密度を提供しています。」(プレスリリースより引用)
ポルシェやボルボに採用
GKNは、2002年からeAxle技術の開発を進めており、ヨーロッパや日本での製造施設で30万台以上のユニットを生産している。同社は、プラグインハイブリッドポルシェ918スパイダーのプログラムへの貢献によって、オフィシャルポルシェテクノロジーパートナーのステータスを授与され、プラグインハイブリッドのBMW I8に世界初の2速eAxleが採用された。
また、ボルボXC90 T8ツインエンジンPHEVプログラムにeAxleを提供している。
▼外部リンク
GKN Driveline Latest Mews
http://www.gkn.com/driveline/Pages/default.aspx