【新型Jimny/Jimny Sierra】スペック・機能まとめ

2018.10.17
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スズキは2018年7月、軽/AセグメントのSUVモデルJimny/Jimny Sierraの全面改良を行い、日本市場に投入。順次海外市場にも投入する計画である。

スズキは、新型Jimnyシリーズを世界唯一の軽/Aセグメントクラスの本格的なラダーフレムクロスカントリーSUVとして提案。コンパクトな車体による林道などでの回頭性の良さに加えて、内外装やシャシ、パワートレインに至るまで、悪路や雪上走行におけるユーザーの使い勝手や機能性を追求したモデルである。

Suzuki新型Jimny/Jimny Sierraの外観(前面/背面)の写真

パッケージング

新型Jimnyシリーズは、悪路における岩等への乗り上げを想定して、200mm以上の最低地上高を確保。また、フロントのアプローチアングルを約40度、リアのデパーチャーアングルを約50度に設定した。車体デザインでは、ドライバーの視認性確保に重点が置かれた。悪路走行において重要となる前側方視界を確保するため、Aピラーを立て、キャビン側に近づけて配置。

車体側面では、垂直で直線的なデザインを採用。降雪地で運用する場合、車体側面に雪が堆積し難くなり、側方視界を確保する。

また悪路走行でのパンクによるタイヤ交換や雪上走行のためのチェーン装着時の作業効率を重視。前後のフェンダーアーチのデザインを円形から台形に変更した。アーチ上部に角を設けることで作業時にタイヤハウジング内に手を入れやすくしている。

コックピット

新型Jimnyシリーズのコックピットは、助手席側のダッシュボードからメーターフードまで、直線的で水平基調のデザインを採用した。車両が岩などの障害物に乗り上げた場合に、車両がロール方向にどれくらい傾斜しているのかをドライバーが判断しやすくなる。このため横転事故の防止にもつながる。

また、サイドドアのベルトラインの高さをドラミラー周辺の位置で意図的に下げて、ドアミラーに装着されるサイドアンダーミラーの視認性を高めた。これにより林道などの幅が狭い道でドライバーが車幅と道幅の状況を正確に把握できるようにして脱輪事故を防止する。

シャシ技術

スズキのJimnyシリーズは、悪路での走破性を徹底するため、衝撃吸収性や耐久性で優れるラダーフレームを歴代モデルのシャシに採用。新型モデルでは更に性能を高めたラダーフレームを新設計した。

フレームの前後にクロスメンバーを、中央部にXメンバーを追加し剛性を先代比で1.5倍に高めた。剛性を高めることで、悪路走行時にもサスペンションを確実に機能させ、接地性と操縦安定性を確保。また舗装路においても走行安定性を実現する。

パワートレイン

軽規格の新型Jimnyでは660cc直3ターボガソリンエンジン(GE)を設定。登録車の新型Jimny Sierraは1.5ℓ直4自然吸気GEを設定した。エンジンのレイアウトはJimny/Jimny Sierraともに縦置きを採用する。

悪路走行を考慮し、エンジンの補機ベルトを浸水や飛び石から保護する樹脂カバー、低速域での動力伝達高効率化を目的とする重量の大きなフライホイールなど、Jimnyシリーズ専用部品を設定。また駆動システムは、歴代モデルで採用してきたパートタイム4WDを継承。

舗装路での燃費を考慮した2H(FR)、悪路や雪上での走行を想定した4H(4WD)に加えて、ぬかるみからの脱出や急勾配を走行するための4L(4輪の駆動力を増幅)の3モードを設定した。

トランスファーを介して、2輪と4輪駆動の切り換えを実施。トランスファーには副変速機(4ATや5MTの変速機の後方に配置)として減速比を2段階設定。ギア比を利用して4Lモードでは、4Hに比べて駆動力を2倍に高めることが可能。モード設定はシフトレバーで機械式に行うことで、ドライバーがどの駆動モードに設定されているか判断しやすくなっている。

将来展望

新型Jimnyシリーズは、2018年7月現在で、ガソリンエンジンのみがラインアップされている。しかし、スズキはJimnyをインドや欧州などグローバルに展開する場合に、将来的な規制対応で電動化を避けられないことを認識し、既に電動化について検討している模様。

これに先駆けてスズキは、東京モーターショー2017にJimnyと同じラダーフレームをベースとした4輪独立駆動のEVコンセプトを出展。モーターによるゼロエミッションと高いトルクによる走破性を実現したモデルとして提案した。

スズキ新型Jimny/Jimny Sierraの主要諸元

項目

Jimny

Jimny Sierra

セグメント 軽3ドアSUV Aセグメント3ドアSUV

車体サイズ
全長×全幅
×全高[mm]

 3,395×1,475×1,725  3,550×1,645×1,730
ホイールベース[mm]  2,250
トレッド幅
前/後[mm]
 1,265/1,275  1,395/1,405
最低地上高[mm]  205  210
車両重量[kg] 1,040(4AT)
/1,030(5MT) 
 1,090(4AT)
/1,070(5MT)
乗車定員[人] 4
室内長
✕室内幅
✕室高[mm]
 1.795(1,770)*
✕1,300✕1,200
1,795
✕1,300✕1,200 
駆動方式  FRベースパートタイム式4WD  
駆動切り換え  チェーン・ギア式(副変速式)トランスファー  
プラット
フォーム
 ラダーフレーム  
エンジン
形式
 DOHC直列3気筒
インタークーラー
ターボガソリン(R06A)
 DOHC直列4気筒自然
吸気ガソリン(K15B)
エンジン
搭載方式
 縦置き  
排気量[cc]  658  1,460
ボア×ストローク[mm]  64.0×68.2  74.0×84.9
燃料供給  電子制御式ポート噴射  
燃料タンク
容量[ℓ]
 40  
圧縮比  9.1:1  10.0:1
エンジン
最高出力

[kW(PS)
@rpm]
 47(64)@6,000  75(102)@6,000
エンジン
最大トルク

[N・m(kgf・m)@rpm]
 96(9.8)@3,500  130(13.3)@4,000
変速機  縦置き:5MT/4AT  
変速比(1/2/3/
4/5/
後退、
最終減速)
 5MT(5.809/3.433/
2.171/1.354/1.000/
5.861、3.818)

4AT(2.875/1.568/

1.000/0.696/-/
2.300、5.375)
 5MT(4.425/2.304/
1.674/1.190/1.000/
5.151、4.090)

4AT(2.875/1.568/
1.000/0.696/-/
2.300、4.300)
ステアリングシステム  コラムアシスト型ボール・ナット式EPS  
サスペン
ション
 前後3リンクリジッド・アクスル式
コイルスプリング  
ブレーキ
前/後
 ディスク/
リーディング・トレーリング(ドラム)  
タイヤ  175/80R16  195/80R15
燃費性能(WLCT:
複合)[km/ℓ]
 16.2(5MT)/13.2(4AT)  15.0(5MT)/13.6(4AT)
燃費性能(WLCT:
市街地)[km/ℓ]
 14.6(5MT)/11.0(4AT)  12.8(5MT)/11.2(4AT)
燃費性能(WLCT:郊外)[km/ℓ]  17.5(5MT)/13.9(4AT)  15.8(5MT)/14.7(4AT)

燃費性能
(WLCT:高速道路)[km/ℓ]

 16.5(5MT)/14.2(4AT)  15.9(5MT)/14.6(4AT)
備考  

第4世代型Jimnyとして約20年ぶりに全面改良を実施した。

軽規格をベースとした、コンパクトな車体による車両の回頭性の良さと山間部や積雪地での高い走行性能を確保する歴代のコンセプトを継承。

高い走破性を実現するため、歴代から続くFRベースの4WDシステムや、ラダーフレームの採用による車体剛性の向上を図るなど、走破性を更に進化させた。 

 

スズキ新型Jimny/Jimny Sierraの概要

 

先代Jimny(左)と新型Jimny(右)の外観を比較した写真

▽車種(セグメント)

軽3ドアSUV/Aセグメント3ドアSUV

▽発売時期

2018年7月(日本)

▽本体価格(税込み)

Jimny(軽):145.8万~184.1万円

Jimny Sierra(登録車):176.0万~202.0万円

▽概要

日本をはじめ世界各国に展開するコンパクトSUVであり、194カ国で展開されている。

日本向けには軽自動車規格に合わせたJimnyと、Jimnyをベースにエンジン排気量や車体サイズを拡大したJimny Sierra(海外名Jimny)を設定。Jimnyはラダーフレームと4WDシステムを採用した世界唯一の本格的なクロスカントリーコンパクトSUVとしてユーザーから支持を受けている。

2018年7月に約20年ぶりに全面改良され、4代目モデルとなる。4代目モデルでは、本格的な4WDによる悪路走破性を追求するため、歴代Jimnyで採用されてきたラダーフレームや4WDシステムなど基本構造を継承して、さらに進化させた。

ボディ構造や内装についても悪路を走行するドライバーのための視認性や操作性を追求するなど機能性を重視した設計を導入している。

スズキ新型Jimny/Jimny Sierraの外装・パッケージング

▽スタイリング

新型Jimny/Jimny Sierraのエクステリアデザインは、悪路での走破性を考慮した機能性を重視して設計されている。

山道などの大きな凹凸路面を乗り越えられるように、Jimny/Jimny Sierraともに、最低地上高を200mm以上確保した。また、フロントのアプローチアングルを40度前後、リアのデパーチャーアングルを約50度に設定した。

車体側面のデザインについては傾斜させず、直線的で垂直なボディラインを採用した。厚みのある鉄板のような力強いイメージを表現。また、降雪地帯での運用時に雪が車体側面に堆積することを防止。これにより、車両側面の視認性が向上する。Aピラーを立て、キャビン側に寄せて配置することで前側方の視認性を高めている。

カウルトップガーニッシュ(ボンネット後端部のワイパー収納スペース)は、先代ではワイパースペースに窪みを設けていたが、新型ではフラットな形状に変更することで、降雪でワイパースペースに雪が堆積しにくい構造とした。またワイパー周辺に雪が積もっても、排除しやすい構造となっている。

▽整備性・安全性

新型Jimny/Jimny Sierraでは、悪路や雪上走行によるパンクリスクやチェーン装着を配慮し、タイヤ交換等の作業性を高めるため、前後ホイールのフェンダーアーチを円形から台形に変更。各ホイールアーチの左右上部に角を設けることで、ホイールハウジング内に手が入りやすくなり装着時の作業効率も向上する。

フロントランプはフロント最外装よりも内側に配置。悪路走行中に車両前面から岩などに衝突しても、フロントフェイスのガーニッシュがランプを保護することで損傷を回避できる。また、山道などで車両が損傷しても保安機能の面で自走可能状態を維持して、夜間における山道などでの立ち往生を防ぐ。

新型Jimnyのパッケージングの説明。ホイールアーチを台形にすることで、タイヤ交換などで、作業者の手を入れやすくして作業効率を高める。Aピラーを立て、配置位置をキャビン側に寄せることで、前側方視界を確保した。先代ではワイパースペースに窪みがあったが、新型ではフラットにして車体への積雪を低減。フロントランプをガーニッシュよりも内側に配置し、衝突時にランプへのダメージを防ぐ。

スズキ新型Jimny/Jimny Sierraのコックピット・内装

▽コックピット

新型Jimny/Jimny Sierraのインストルメントパネル(メーター含む)は水平基調のデザインを採用。水平基調とすることで、悪路における路面の凹凸への侵入や岩などの障害物への乗り上げ時に、ドライバーが車両の傾斜度合い(ロール方向)を認識しやすくした。これにより悪路での横転事故を未然に防ぐことができる。

フロントサイドラインのベルトラインを説明するイラスト。ベルトラインを下げて、サイドアンダーミラーの視認性を高めて、狭い道での脱輪防止につなげる。

エアコンなどのスイッチについては、大型のボタンやダイヤル式を採用。積雪地帯などのユーザーが、手袋をはめたまま操作することを想定。ダイヤルやボタンサイズを大きくすることで、手袋をはめた状態でも操作感が掴みやすくなっている。

▽コックピットからの視認性

新型Jimny/Jimny Sierraでは、前側方視界を確保するため、Aピラーの配置をキャビン側に寄せた。また、フロントサイドドアの前方部のベルトラインの高さを下げた。道幅の狭い林道を走ることを想定。

フロントサイドドアにおいて、ドアミラー部分のベルトラインの高さを下げた。高さを下げることで、ドアミラーに搭載されているサイドアンダーミラーの視認性を高めてドライバーが道幅と車幅をより正確に把握できるようにして脱輪事故の防止につなげる。

新型Jimnyのコックピットデザインとスイッチデザインを説明する図。岩等への乗り上げを想定し、コックピットデザインを水平基調にすることで、車両傾き状態をドライバーが容易に認識できるようにした。シフト周りには操作しやすいダイヤル式スイッチとサイズが大きいプッシュ式ボタンが採用。

スズキ新型Jimny/Jimny Sierraの走行性能向上技術

車体構造

▽ラダーフレームの採用

新型Jimny/Jimny Sierraのシャシは、歴代シリーズから継承するラダーフレームを採用。走破性を追求するためフレーム剛性の向上を重視した設計を導入。歴代のJimnyシリーズでは、悪路での走破性を考慮し、衝撃吸収性と耐久性に優れたラダーフレームを採用してきた。

新型モデルでは、新設計のラダーフレームを採用。前後にクロスメンバーを追加したほか、車両中央付近にはメンバーをXにクロスさせたXメンバーを装着。

ラダーフレームのねじり剛性を、従来比1.5倍に高めた。車体剛性を高めることで、悪路でもサスペンションを確実に機能させることができ、接地性の向上による操縦安定性や舗装路での走行安定性が高まった。

車体を軽量化するため、サイドのフレームは引張強度590MPa級のハイテン材を採用した。

▽ボディマウントブッシュ

ボディマウントのゴムブッシュは特殊な素材を採用。上下方向に柔らかくしてキャビンに伝わる衝撃を吸収。一方で前後左右方向は硬くすることで、操縦安定性を確保する。 

新型Jimnyシリーズで採用する新設計ラダーフレームを説明する図。ねじり剛性を高める追加クロスメンバー、軽量化を考慮し、サイドのフレームには引張強度590MPaのハイテン材を採用。ねじり剛性と前後左右方向の剛性を高めるXメンバーを追加している。

パワートレイン

▽エンジン

日本の軽規格モデルである新型Jimnyには660cc直列3気筒ターボガソリンエンジンR06Aを搭載。先代ではエンジン上部に水平配置していたインタークーラーを、フロントグリル近辺に垂直に配置して冷却性能を向上。

グローバル展開を想定した新型Jimny Sierraには、1.5ℓ直列4気筒自然吸気ガソリンエンジンK15Bを搭載。排気量を先代の1.3ℓから1.5ℓに拡大し、低速トルクを高めることで悪路での走破性を高めた。

新興国をはじめ世界各国での整備性を考慮して、電子デバイス採用を最低限にするなどシンプルな仕様とした。

▽エンジン周辺技術

新型Jimny/Jimny Sierraでは、補機ベルトを保護するために樹脂性カバーを装着。悪路走行時における飛び石や浸水などから保護する。

新型Jimny/Jimny Sierraのフライホイールは、スズキのFF系モデルよりも重量を増やした仕様を採用。重量を増やすことでフライホイールの慣性モーメントを高めて低速での動力伝達効率を高めた。MT車ではエンストのリスクを低減することができる。

エンジン搭載位置の変更(縦置き搭載)や悪路走行を考慮し、Jimny/Jimny Sierra専用の部品レイアウトや専用部品を設定。

▽トランスミッション

新型Jimny/Jimny Sierraでは、FR用の縦置きタイプを採用。軽規格のラダーフレーム内に収めるため、5速MTと4速ATの採用となった。

従来の4速ATをベースに低回転ロックアップ機構の搭載やクラッチの改良により動力伝達の効率化を図った。5速MTでは先代モデルよりもギア比をワイドレンジ化。低速域での加速性能向上と高速巡航でのエンジン回転数上昇を抑制する。

▽駆動システム

新型Jimny/Jimny Sierraでは歴代モデルで採用されてきた副変速機付きパートタイム4WDを継承。2H(後輪駆動)、4H(4輪駆動)、4L(4輪の駆動力増幅)の3モードを設定。

舗装路では2Hモードで燃費を低減。荒地や雪上では4Hモードで駆動力を確保。ぬかるみや急勾配では4Lにより高い駆動力を確保する。

4輪駆動のトランスファーの減速比を2段階に設定。4Lモードではギア比により4輪の駆動力を4Hモードに対して2倍に向上。

各モード切り換えは専用シフトレバーで機械式に行う。ダイレクトな操作感があるレバーを採用し、車両がどの駆動モードになっているのかドライバーが瞬時に把握することが可能。駆動モードが正確に把握できるため、ぬかるみ等においてドライバーの正確なアクセル操作を支援し、4Lモードの駆動力増幅と合わせてスタックリスクを低減。

新型Jimnyシリーズのトランスファー周辺を説明する図。トランスミッションとは別にトランスファーのモード切り換えシフトレバーを搭載する。

 

足回り・操舵他

▽サスペンション

新型Jimny/Jimny Sierraでは、前後3リンクリジットアクスルを搭載。リジットアクスル式を採用することで、独立懸架式に比べて、岩等に乗り上げた場合のロードクリアランスを確保。また乗り上げていない側のタイヤへ荷重をかけやすくして、トラクションを確保する。

▽操舵系

新型Jimny/Jimny Sierraでは、ステアリングの操舵機構の部分にダンパーを追加。路面の凹凸によりステアリングが取られること(キックバック)を低減するほか、高速走行時のステアリングの振動を低減。

▽安全

衝突安全として、スズキの衝撃吸収ボディTECTを採用。また予防安全として、単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートを設定。サポカーSワイドに対応。

スズキJimnyにおける電動化の可能性

スズキは2017年10月の東京モーターショーで、Jimnyのラダーフレームを継承した本格クロスカントリーSUVのEVコンセプトカーe-SURVIVORを出展。

4輪独立駆動式のモーターシステムを採用。環境負荷低減に加えて、モーターの高いトルクと4輪独立駆動によるぬかるみ路等での駆動力を確保する。

スズキはJimnyについて、2018年7月段階で電動車の設定を行っていない。しかし、インドや欧州をはじめグローバルに展開するモデルであるJimnyは、スズキはこれらの地域でも将来的に電動化の必要性があることを認識しており、詳細は不明であるが電動化についての検討を行っている模様である。

ラダーフレームを採用したEVコンセプトカー e-SURVIVORのイメージ図。

 FOURIN世界自動車技術調査月報(FOURIN社転載許諾済み)

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