【動画で解説】組み込み・ソフトウェアエンジニアがセンシングの開発でニーズ増│12月の自動車業界転職市場
2018.12.13自動車業界全体の求人件数は前月から1%減、前年同月比24%増
最新のオートモーティブ・ジョブズのデータによると、自動車業界全体の求人件数は前月比1%減、前年同月比24%増でした。
前月比では求人件数が減少している職種もありますが、前年同月と比べると軒並みアップ。特に「アプリケーションエンジニア・プロジェクトマネージャー」(43%増)、「組み込み・ソフトウェアエンジニア」(31%増)、「実験・評価・解析」(21%増)、「生産技術」(34%増)、「品質管理・品質保証」(36%増)、「SCM・生産管理」(70%増)、「購買・調達」(27%増)の求人件数が前年から大幅に増えています。
センシングの開発で組み込み・ソフトウェアエンジニアのニーズ増
今月は、「組み込み・ソフトウェアエンジニア」の採用動向についてお話します。
自動車業界に数ある職種のなかで、組み込み・ソフトウェアエンジニアは最も求人件数が多い職種。自動運転やコネクテッドカーの開発が本格的にはじまった数年前から中途採用が活発な状態です。なかには、年間100名以上の組み込み・ソフトウェアエンジニアを採用している大手自動車メーカーもあります。
特に求人が多いのは、センシングシステムの組み込み・ソフトウェアエンジニアです。自動運転に必要なカメラ・LiDAR・ミリ波レーダーだけではなく、近辺の駐車場の空き情報を把握するシステムや事故発生時に自動通報できる機能などでもセンサーが使われており、自動車でのセンシングシステムの重要度は増す一方。矢野経済研究所の調査によると、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転用センサーの世界市場は2030年に3兆円を超え、2017年の3.7倍となる見込みです。
センシングシステムの開発はこれまでの自動車に無かった技術が必要なため、ほかの業界で活躍していた組み込み・ソフトウェアエンジニアの方にも門戸が広がっています。特に、通信機器の開発をしていた方や、画像認識・画像処理に携わっていた方は、これまでに培ってきた技術力が生かせます。
もちろん、自動車業界経験者の採用も引き続き活況です。一度、自分にどんな可能性が広がっているのかを探ってみてはいかがでしょうか。