【最新!】世界自動車メーカー売上高ランキング ―販売台数では圏外 あの高級車メーカーが上位に

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最新のデータによると、世界の自動車メーカーで最も販売台数が多かったのはVWでした。では、最も売上高が高かったメーカーは・・・?

販売台数では目立たない意外な企業が、上位にランクインしています。

売上高トップ5 1位はトヨタで29.4兆円

最新の決算資料をもとに年間の販売台数が100万台を超える自動車メーカーの売上高を集計し、ランキングを作成しました。

2017年の売上高トップはトヨタ自動車売上高は29兆3795億円で、前年から6.5%増えました。販売台数ではトップから陥落しましたが、売上高では1位の座を守っています。

【2017年 世界自動車メーカー売上高トップ5】各社の決算資料をもとに作成 ※は売上高を公表通貨から日本円に換算レートは17年平均) 売上高·販売台数は連結決算のグループ企業を含む。%は前年比(公表通通貨ベース)1位:トヨタ 売上高29.4兆円(前年比 6.5%増 販売台数 896.4万台)2位:VW 売上高29.2兆円(前年比 6.2%増 販売台数 1074.1万台)3位:ダイムラー 売上高20.8兆円(前年比 7.2%増 販売台数 327.4万台)4位:フォード 売上高17.6兆円(前年比 3.3%増 販売台数 660.7万台)5位:GM 売上高16.3兆円(前年比 2.4%減 販売台数 960万台)

2位はVW(フォルクスワーゲン)で、売上高は29兆2043億円(現地通貨ベースで6.2%増)。販売台数では世界トップを誇るものの、売上高ではトヨタに次ぐ結果となりました。

3位のダイムラーは、7.2%増の20兆8042億円を売り上げました。販売台数では12位でしたが、高級車ラインのメルセデス・ベンツ・カーズブランドが売り上げを支えており、売上高では上位にランクイン。自動車販売以外でも、商用車向けの金融子会社「ダイムラー・ファイナンシャルサービス」が3兆円以上を稼いでいます。

4位はフォードで売上高は17兆5903億円(3.3%増)でした。

5位のGM(ゼネラル・モーターズ)はトップ5の中で唯一の減収で、売上高は16兆3350億円(2.4%減)でした。赤字続きだったオペルとボクスホールを仏PSAに売却し、欧州事業から撤退したことが響きました。今後は自動運転や電気自動車の開発やモビリティサービスへの出資に投資し、収益力を高めていく方針です。

【総合ランキング】自動車メーカー20社の売上高と純利益を一挙に

【2017年 世界自動車メーカー売上げランキング】各社の発表資料をもとに、年間販売台数が100万台以上の企業を集計して作成。 ▼売上高・純利益は17年平均レートで日本円に換算(※1…1ユーロ=126.6円、※2…1ドル=112.2円、※3…1元=16.6円、※4…1ウォン=0.1円、※5…1インドルピー=1.7円) ▼増減率,純利益率は公表通貨ベース。1位:トヨタ自動車 売上高293,795億円(前年比6.5%増 純利益24,940億円 純利益率8.5%増 販売台数3位)2位:VW(フォルクスワーゲン) 売上高292,043億円(前年比6.2%増 純利益14,374億円 純利益率4.9%増 販売台数1位)3位:ダイムラー 売上高208,042億円(前年比7.2%増 純利益13,754億円 純利益率6.6%増 販売台数12位)4位:フォード・モーター 売上高175,903億円(前年比3.3%増 純利益8,529億円 純利益率4.8%増 販売台数5位)5位:GM(ゼネラル・モーターズ) 売上高163,350億円(前年比2.4%減 純利益-4,335億円 純利益率- 販売台数2位)6位:本田技研工業 売上高153,611億円(前年比9.7%増 純利益10,593億円 純利益率6.9%増 販売台数10位)7位:上海汽車 売上高144,526億円(前年比15.1%増 純利益5,712億円 純利益率4.0%増 販売台数4位)8位:FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ) 売上高140,442億円(前年比0.1%減 純利益4,773億円 純利益率3.4%増 販売台数7位)9位:BMW 売上高124,926億円(前年比4.8%増 純利益11,022億円 純利益率8.8%増 販売台数16位)10位:日産自動車 売上高119,512億円(前年比4.8%増 純利益7,469億円 純利益率6.2%増 販売台数6位)11位:現代自動車 売上高96,376億円(前年比2.9%増 純利益4,546億円 純利益率4.7%増 販売台数8位)12位:PSA 売上高82,566億円(前年比20.7%増 純利益2,442億円 純利益率3.0%増 販売台数11位)13位:ルノー 売上高74,403億円(前年比14.7%増 純利益6,474億円 純利益率8.7%増 販売台数9位)14位:起亜自動車 売上高53,536億円(前年比1.6%増 純利益968億円 純利益率1.8%増 販売台数15位)15位:タタ・モーターズ 売上高50,371億円(前年比7.6%増 純利益1,545億円 純利益率3.1%増 販売台数18位)16位:スズキ 売上高37,572億円(前年比18.5%増 純利益2,157億円 純利益率5.7%増 販売台数13位)17位:マツダ 売上高34,740億円(前年比8.1%増 純利益1,121億円 純利益率3.2%増 販売台数17位)18位:SUBARU 売上高34,052億円(前年比2.4%増 純利益2,204億円 純利益率6.5%増 販売台数20位)19位:三菱自動車 売上高21,924億円(前年比15.0%増 純利益1,076億円 純利益率4.9%増 販売台数19位)20位:長安汽車 売上高13,282億円(前年比1.9%増 純利益1,185億円 純利益率8.9%増 販売台数14位)

前年と比べて売上高が大きく伸びたのは、12位のPSAと16位のスズキです。20.7%増加したPSAは8兆2556億円を売り上げました。GMから買収したオペルが販売台数を引き上げ、増収に貢献しています。

18.5%増加したスズキは3兆7572億円を売り上げ、前年の18位から2つ順位を上げました。主力市場のインドではシェア1位を握っており、販売台数で過去最高(165万4000台)を記録。18年6月にはインドでの累計生産台数が、2000万台を突破しました。 

純利益率ランキング 1位は中国の長安汽車

今回調査対象とした自動車メーカーのなかで、最も純利益率が高かったのは中国の長安汽車で8.9でした。売上高ランキングは20社のなかで最下位となりましたが、収益力ではほかの企業を上回りました。

【世界自動車メーカー 純利益ランキングトップ5】▼売上高・純利益は17年平均レートで日本円に換算(※1…1ユーロ=126.6円、※2…1ドル=112.2円、※3…1元=16.6円、※4…1ウォン=0.1円、※5…1インドルピー=1.7円) ▼増減率,純利益率は公表通貨ベース。1位:長安汽車 純利益率8.9%(売上高13,281億円 純利益1,185億円)1位:長安汽車 純利益率8.9%(売上高13,281億円 純利益1,185億円)2位:BMW  純利益率8.8%(売上高124,926億円 純利益11,022億円)3位:ルノー 純利益率8.7%(売上高74,403億円 純利益6,474億円)4位:トヨタ自動車 純利益率8.5%(売上高293,795億円 純利益24,940億円)5位:本田技研工業 純利益率6.9%(売上高153,611億円 純利益10,593億円)

2位と3位には欧州勢がランクイン。BMWは8.8%、ルノーは8.7%でした。

4位のトヨタは、17年の純利益が2兆4940億円で過去最高を記録。設計面の見直しなどの原価改善で1650億円の営業費用を削減し、純利益率は前年から1.9ポイントアップの8.5%となりました。5位はホンダで、純利益率は6.9。米国法人減税が寄与し、純利益では同社初の1兆円超えとなりました。

今後は収益力重視 どれだけ投資できるかが明暗を分ける

自動車メーカーの勢力は、販売台数で示されることがほとんど。しかし、自動運転や電気自動車といった新技術の発展やシェアリングなどのサービスの拡大を背景に、「規模拡大を追わない」と表明している自動車メーカーも少なくありません。

現在の自動車業界は「100年に一度の大変革期」と言われており、新たな技術開発やサービスにどれだけ投資できるかがカギに。今後は稼げない企業が淘汰されていくことにもなりかねません。

(オートモーティブ・ジョブズ編集部 山岡結央)

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