【動画で解説】2019年度の採用開始!今年の転職トレンドは?│5月の自動車業界転職市場
2019.05.16自動車業界全体の求人件数は前月比19%増、前年同月比43%増
最新のオートモーティブ・ジョブズのデータによると、自動車業界全体の求人件数は前月比19%増、前年同月比43%増となりました。求人件数が大幅に増加したのは、各社が2019年度内の採用に向けて求人を出し始めたためです。
前月比・前年同月比ともに全ての職種で求人件数が増加しています。特に増加幅が大きいのは、「生産技術」(前月比22%増)、「研究開発」(同28%増)、「営業」(同37%増)、「マーケティング」(同21%増)、「SCM・生産管理」(同20%増)の5職種。最も求人件数が多い「組み込み・ソフトウェアエンジニア」は前月比だと6%増と小幅な伸びですが、前年同月比では63%増加しています。
2019年度の転職市場はやや落ち着くも、ソフトは引き続き活況
今月は、2019年度の中途採用動向の見通しについてお話しします。
今年度の中途採用は、前年度と比べてやや落ち着く見通し。各社が作成した採用計画によると、2019年度の中途採用人数は前年度と同程度か微減と計画している企業がほとんどです。ヨーロッパに本部がある外資系メーカーのなかには、政治・経済の不透明感から採用数を大幅に減らす予定のところも。こうした企業は、特定職種や欠員補充に絞って採用を進めていくとしています。
日系メーカーは外資系と比べて大きな変化はありませんが、ここ数年の採用強化で人員を確保できた企業は、採用ハードルを上げていく可能性があります。特に充足感が強いのは、機械系エンジニアです。昨年末までは経験が浅い方の採用も行われていましたが、今年に入ってからは経験者の採用が中心に。担当製品や加工技術の経験がある方が求められています。
一方、ソフト系エンジニアは日系・外資系を問わず引き合いの強い状態が続いています。なかでもニーズが高いのは、製造業出身でC言語を使った組み込み経験がある方。この経験はセンシングシステムや車両制御システムなど幅広い分野で求められており、自動車メーカー・サプライヤーを問わず積極的に募集しています。
今後の転職活動では、これまでの経験がマッチするかはもちろん、プラスαのスキルをどれだけ持っているかも重要になってくるでしょう。語学力やプレゼンテーション力、ワード・エクセルといったパソコンスキルなど、応募するポジションで生かせるスキルがあると強みになります。こうしたスキルは独学で身につけられるものも多いため、キャリアアップを目指したい方は勉強をはじめてみるのがおすすめです。