【2019年版】自動車業界 平均年収ランキング ―8割がアップも、日産の平均年収はダウン

2019.07.10
2018nesyuranking_title_4

各社が公表している最新の有価証券報告書のデータをもとに、自動車メーカーと自動車部品メーカー33社の平均年収をランキングにまとめました。

【自動車メーカー9社】トップはトヨタ 日産は3位に後退

【自動車メーカー年収ランキング】各社の有価証券報告書をもとに作成 1位:トヨタ自動車 851.6万円(前年比19.6万円増、2.4%増、平均年齢39.4歳)2位:本田技研工業 819.8万円(前年比11.2万円増、1.4%増、平均年齢45.6歳)3位:日産自動車 815.5万円(前年比3.0万円減、0.4%減、平均年齢41.8歳)4位:いすゞ自動車 766.3万円(前年比16.5 万円増、2.2%減、平均年齢41.2歳)5位:三菱自動車 742.1万円(前年比21.2万円増、2.9%増、平均年齢41.3歳)6位:スズキ 681.4万円(前年比24.2万円増、3.7%増、平均年齢40.0歳)7位:マツダ 676.9万円(前年比3.4万円減、0.5%減、平均年齢41.1歳)8位:日野自動車 667.0万円(前年比10.7万円増、1.6%増、平均年齢37.3歳)9位:SUBARU 652.4万円 (前年比17.4万円減、2.6%減、平均年齢38.4歳)トップは、国内最大手のトヨタ自動車。平均年収は前年度比19.6万円増の851.6万円(平均年齢39.4歳)でした。2位は本田技研工業の819.8万円(平均年齢45.6歳)で、3位は日産自動車の815.5万円(平均年齢41.8歳)となっています。

昨年まで下位に留まり続けていたスズキは、順位を2つ上げて6位にランクイン。平均年収は、前年度から24.2万円増の681.4万円(平均年齢40.0歳)でした。今回の最下位はSUBARUで、平均年収は652.4万円(平均年齢38.4歳)。前年度から17.4万円減少しており、トップのトヨタとは200万円ほどの差が開いています。

自動車メーカー大手3社(トヨタ・日産・ホンダ)の平均年収がどのように推移しているのかをまとめました。

【自動車メーカー 大手3社の年収の推移】各社の有価証券報告書をもとに作成 リーマンショック後の2009年度はどのメーカーも大きく落ち込んだ。その後、その後徐々に回復してきている。トヨタは右肩上がりに推移をあげ、17年度に一時落ち込んだものの、18年は851.6万円とランキング首位にたっている。日産は12年度の以降、ホンダを追い抜き右肩あがりにアップしていましたが、18年度は815.5万円。6年ぶりの減少となりました。ホンダは12年度に一度下がったものの、そこからゆるやかに右肩あがりです。18年には5年ぶりに日産の平均年収を超え、819.8万円となりました。3社の平均年収はリーマンショック後の2009年度に大きく落ち込みましたが、その後は徐々に回復。2017年度には、3社とも800万円台に乗りました。

2013年度以降は日産がホンダを上回り続けていましたが、2018年度はホンダが5年ぶりに日産を超えました。ホンダが前年度から11.2万円アップした一方で、日産は3.0万円ダウン。日産の平均年収が減少したのは、2012年度以来6年ぶりです。

【自動車業界33社】自動車部品トップはデンソー 27社が年収アップ

【自動車業界 年収ランキング】各社の有価証券報告書をもとに作成 自動車メーカーと部品メーカーを合わせた33社を平均年収でランキングしたもの。1位:トヨタ自動車 851.6万円(前年比19.6万円増、2.4%増、平均年齢39.4歳)2位:本田技研工業 819.8万円(前年比11.2万円増、1.4%増、平均年齢45.6歳)3位:デンソー 816.8万円(前年比4.5万円増、0.6%増、平均年齢43.3歳)4位:日産自動車 815.5万円(前年比3.0万円減、0.4%減、平均年齢41.8歳)5位:豊田自動織機 813.9万円(前年比18.7万円増、2.3%増、平均年齢40.3歳)6位:住友電気工業 808.0万(前年比4.0万円増、0.5%増、平均年齢41.8歳)7位:日本精工 775.5万円(前年比13.3万円、1.7%増、平均年齢40.8歳)8位:いすゞ自動車 766.3万円(前年比16.5万円増、2.2%増、平均年齢41.2歳)9位:アイシン精機 749.5万円(前年比16.2万円増、2.2%増、平均年齢39.2歳)10位:三菱自動車 742.1万円(前年比21.2万円増、2.9%増、平均年齢41.3歳)11位:NTN 731.9万円(前年比17.3万円増、2.4%増、平均年齢41.0歳)12位:NOK 720.6万円(前年比7.0万円増、1.0%増、平均年齢39.9歳)13位 日本発條(ニッパツ)720.4万円(前年比3.6万円増、0.5%増、平均年齢40.0歳)14位:ジェイテクト 712.3万円(前年比11.0万円増、1.6%増、平均年齢39.4歳)15位:豊田紡織 711.2万円(前年比6.7万円減、0.9%減、平均年齢39.3歳)16位:テイ・エス テック 707.3万円(前年比14.2万円増、2.0%増、平均年齢39.3歳)17位:曙ブレーキ工業 694.1万円(前年比2.4万円減、0.3%減、平均年齢43.4歳)18位:日本特殊陶業 691.2万円(前年比34.1万円増、5.2%減、平均年齢39.2歳)19位:ショーワ 686.2万円(前年比32.5万円増、5.0%減、平均年齢42.5歳)20位:スズキ 681.4万円(前年比24.2万円増、3.7%増、平均年齢40.0歳)21位:マツダ 676.9万円(前年比3.4万円減、0.5%減、平均年齢41.1歳)22位:小糸製作所 667.7万円(前年比10.7万円減、1.6%減、平均年齢42.3歳)23位:日野自動車 667.0万円(前年比10.7万円増、1.6%増、平均年齢37.3歳)24位:豊田合成 664.9万円(前年比3.5万円増、0.5%増、平均年齢42.3歳)25位:スタンレー電気 654.2万円(前年比5.4万円、0.8%増、平均年齢40.8歳)26位:SUBARU 652.4万円(前年比17.4万円減、2.6%減、平均年齢38.4歳)27位:東海理化電機製作所 640.9万円(前年比16.9万円増、2.7%増、平均年齢41.0歳)28位:アルプスアルパイン 630.1万円 (前年比4.8万円減、0.8%減、平均年齢43.1歳)29位:ケーヒン 625.8万円(前年比1.6万円増、0.2%増、平均年齢42.2歳)30位 ユニプレス 612.8万円(前年比1.5万円増、0.2%増、平均年齢42.7歳)31位:日信工業 609.6万円(前年比19.2万円増、3.3%増、平均年齢42.7歳)32位:ミツバ 578.1万円(前年比7.7万円、1.3%増、平均年齢40.2歳)33位:タチエス 576.5万円(前年比7.3万円、1.3%増、平均年齢39.4歳)自動車部品メーカーのなかでは、トヨタ系列のデンソーが816.8万円(平均年齢43.3歳)でトップ。自動車部品メーカーで次いだのは同じくトヨタ系列の豊田自動織機で、平均年収は前年度比18.7万円増の813.9万円(平均年齢40.3歳)でした。

トヨタ・ホンダ系列に属する自動車部品メーカー別にみてみると、トヨタ系列9社の平均年収は716.0万円(平均年齢40.5歳)で、ホンダ系列4社の平均年収は657.2万円(平均年齢41.7歳)でした。トヨタ系列の方がホンダ系列よりも高めとなっています。

調査対象とした自動車メーカー・自動車部品メーカー33社のうち、8割以上が年収アップ。33社の平均は705.2万円で、前年度の696.3万円から10万円ほど増加しました。

【年収アップ トップ101位はニットクで増加額は30万円超え

自動車メーカー・自動車部品メーカー33社のうち、平均年収のアップ額が多かったメーカー10社をランキングにまとめました。

2018nesyuranking_04最も増加額が多かったのは、独立系自動車部品メーカーで点火プラグのシェアが世界トップの日本特殊陶業。増加額は34.1万円で、平均年収は691.2万円となりました。2位はホンダ系列のショーワで増加額は32.5万円、平均年収は686.2万円でした。

自動車メーカーのスズキ、三菱自、トヨタ、いすゞも増加額トップ10にランクイン。自動車メーカー・自動車部品メーカーともに平均年収が増加傾向にあると言えます。

(オートモーティブ・ジョブズ編集部 山岡結央)

オートモーティブジョブス AUTOMOTIVE JOBS 自動車業界調査レポート 記事一覧ページへ

関連テーマ