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整備士ジョブズが解説

日産のディーラーで働く
整備士の年収は?

公開日

日産のディーラーで働く整備士の年収、待遇はどうなっているのでしょうか。日産ディーラーの種類と説明、働いた際の特色、キャリアアップのイメージなどを本記事でくわしく解説します。

日産ディーラーで働く整備士の年収は?

日産のディーラーで働く整備士の年収はいくらでしょうか。

本記事では、整備士ジョブズに掲載している日産ディーラーの中途採用時のオファー年収(企業が提示する年収)データを基に平均値を算出します。

日産ディーラーの整備士の平均年収(オファー年収)は389.9万円です。

年収は年齢やキャリア、保有資格、地域によって異なりますので、あくまで平均値としてお考えくださいね。

なお、こちらは途中入社初年度の想定年収になりますので、入社後にしっかりキャリアアップしてさらに年収を上げることが可能です!

日産ディーラーの種類と説明

現在、日産のディーラーは1種類のみとなっています。すべての日産ディーラーで、日産の全車種を購入することが可能です。

2008年ごろまでは、セドリックやローレル、セフィーロなどの人気セダンに強い「ブルーステージ」と、スカイラインやフェアレディZ、シルビア等のスポーツカーに強い「レッドステージ」という2つの販売チャネルが存在しました。しかし、2008年の販売チャネル統合によって廃止となっています。

それ以前には、次のような販売系列店がありました。

(1999年にブルーステージとして再編)

(1999年にレッドステージ店として再編)

今も販売店の会社名(日産プリンス販売、日産サティオなど)に、当時の名残が見られます。

日産ディーラーの特色は「技術を極められる」研修制度

日産は、コンパクトカーからGT-Rのような超高性能スポーツカーまでをラインナップしています。

また日産は自動運転技術開発に取り組み、さまざまな先進技術を有しています。今日の日産の強みと言えるでしょう。
セレナ、アリアに搭載しているプロパイロット2.0(高速道路でのナビ連動によるハンズオフ走行)は世界初の技術だということです。

日産ディーラーの整備士は、さまざまな車種に対応するべく高い技術力と対応力を養っています。

その技術力を支えるのが、社内資格「日産サービス技術修得制度」です。

日産サービス技術修得制度

参考:日産自動車株式会社 オフィシャルWEBサイト『日産の資格制度』を基に作成

日産サービス技術修得制度はTS(テクニカルスタッフ)とTA(テクニカルアドバイザー)があります。本記事ではTSについて説明します。

TSの資格は、HITEQマスター1級2級3級4級の5段階あります。

ステップ 習得する知識・技能
日産4級整備士
(TS4級)
  • 点検、車検が確実にできる
  • 自動車の基本的な構造、機能、作動を理解している
  • 基本的なお客様対応を理解している
日産3級整備士
(TS3級)
  • 部品の点検整備および脱着ができる。簡単な装置の構造、機能、作動を理解している
  • 交換部品、メンテナンスオーダーシート(MOS)、メンテナンスメッセージシート(MMS)を使用して整備結果説明、次回入庫アドバイスができる
  • 点検、車検が基準時間内で確実にできる
日産2級整備士
(TS2級)
  • システムの点検整備ができる。複雑な装置の構造、機能、作動を理解している。故障診断の考え方を理解している
  • 不具合問診ができて、メンテナンスオーダーシート(MOS)が正確に作成できる
  • 点検、車検を新人に対して指導できる
日産1級整備士
(TS1級)
  • クルマの総合診断ができる
  • 難解な不具合の的確な問診ができる
  • 点検、車検の作業効率改善指導ができる
HITEQマスター
  • 新技術、新機構を常に理解していて、故障診断に必要な情報収集を的確にできる
  • 短期間で不具合原因を特定して、整備ができる

出典:日産販売会社グループ 新卒・中途採用サイト『TS(テクニカルスタッフ)の研修』を基に作成

TSの最上位資格がHITEQマスターです。HITEQマスターは、日産の新技術や新機構に通じ、車両全般についても知識を持つ総合故障診断のエキスパートです。
こちらは3年ごとに資格更新が必要です。常に最新技術の習得が必要で、高い技術力の維持が求められるからです。

フロント業務を担当するTAとして仕事を極めたい!という方には、TA用の研修や、日産サービス技術修得制度で取得できる資格もあります。

参考:『TA(テクニカルアドバイザー)の研修』(日産販売グループ採用サイト)

最上級資格「マスターテクニシャンHITEQ」とは

日産サービス技術修得制度の最高峰として2つの称号があります。
それが「マスターテクニシャン」と「マスターテクニシャンHITEQ」です。

マスターテクニシャン

TS1級、TA1級、国家整備士1級をすべて取得した整備士に与えられる称号が「マスターテクニシャン」です。マスターテクニシャンの認定者は全国の日産販売会社に530名います(2019年)。

マスターテクニシャンHITEQ

TS1級、TA1級、国家整備士1級をすべて取得し、更にHITEQマスターの称号を得た整備士が「マスターテク二シャンHITEQ」です。マスターテクニシャンHITEQは、新しい技術や機構を含めて車両に関するあらゆる知識に精通し、短期間のうちに故障診断、修理ができることを証明する資格です。
マスターテクニシャンの約1%しか持っていない超難関資格となっています。

日産の整備士のあこがれ「NISSAN GT-R認定テクニシャン」

日産が世界に誇るGT-R。日産で整備士をする誰もが「整備したい!」とあこがれる車です。GT-Rを整備するには「NISSAN GT-R認定テクニシャン」の資格が必要です。

NISSAN GT-R認定テクニシャンは、GT-Rの整備ができる全世界共通の特別資格です。現在、約500名が日産ディーラーで活躍しています。

GT-Rの知識を習得し、高い技術を持った整備士にのみ与えられる資格となっています。

日産ディーラーでのキャリアアップイメージ

日産ディーラーで働く整備士は、技術力と対応力を極めて成長できるのが特徴です。

日産ディーラーで働くとどのようなキャリアを目指せるのか見ていきましょう。

※本記事では新卒からのキャリアイメージをご紹介します

日産ディーラーでのキャリアアップイメ―ジ(一例)
日産ディーラーでのキャリアアップイメ―ジ(一例)

出典:日産プリンス兵庫『テクニカルスタッフ|職場を知る』を基に作成

まとめ

長年、日産は「技術の日産」をキャッチコピーとしています。

他メーカーをしのぐ最新技術を惜しみなく投入した車づくりをして、ディーラーの整備士たちがそれを支えてきました。今は自動ブレーキ、自動運転、電気自動車の分野でその技術力を発揮しています。

ディーラーの整備士は、常にその最新技術を学んで仕事に活かすことが求められます。さまざまな社内研修が充実しているので、やる気さえあれば心配は無用です。

とことん整備という仕事を極めたいという方、お客様に安心で快適なカーライフを提供したいと考えている方に、日産ディーラーは向いていると言えるでしょう。

日産ディーラーで、整備士としてスキルアップに挑戦してみてはどうでしょうか?

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