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整備士ジョブズが解説

BMWのディーラーで働く
整備士の年収は?

公開日

BMWのディーラー(認定ディーラー)で働く整備士の年収、待遇はどうなっているのでしょうか。BMWディーラーの種類、社内の資格と研修制度、働いた際の特色などを本記事でくわしく解説します。

BMWディーラーで働く整備士の年収

BMWのディーラーで働く整備士の年収はいくらでしょうか。

本記事では、整備士ジョブズに掲載しているBMWディーラーの中途採用時のオファー年収(企業が提示する年収)データを基に平均値を算出します。

BMWディーラーの整備士の平均年収(オファー年収)は470.2万円です。

年収は年齢やキャリア、保有資格、地域によって異なりますので、あくまで平均値としてお考えくださいね。

なおこちらは途中入社初年度の想定年収になりますので、入社後にしっかりキャリアアップしてさらに年収を上げることが可能です!

BMWディーラーの種類と説明

輸入車であるBMWの正規ディーラーは、認定ディーラーとも呼ばれています。全国にある複数の運営会社が認定ディーラーに認定されており、BMWの公式サイトで認定ディーラーを検索することが可能です。

BMWディーラー検索』(BMWジャパンのホームページ)

運営会社は異なっても、正規ディーラーは「◯◯BMW」(◯◯には地名がローマ字で入る)という名称で統一されています。なお、直営ディーラーのみ「BMW◯◯」と、BMWのブランド名が前に位置するということです。

全国どの店舗でも、BMW認定の整備資格を保有する整備士が働いています。

BMWディーラーの昇格制度「マイスター制度」とは

BMWは歴史あるメーカーです。創業は戦前で、当初は飛行機のエンジン製造をしていました。1920年代からオートバイと自動車の製造を開始しています。

BMWのスローガンは「駆け抜ける喜び」。すなわち、走行性能にこだわった車作りを続けているメーカーとして知られています。

BMWは早い段階から電気自動車の開発に携わっています。2022年のBMWグループの納車台数は約240万台。そのうち9%弱にあたる約21万台が電気自動車です。今後さらに電気自動車の販売台数を増やしていくということです。

走行性能にこだわりながら、環境にやさしい電気自動車やドライバーをアシストする自動運転などの次世代メカニズムを追求した車作りをしているメーカーがBMWです。

BMWディーラーの整備士(テクニシャンと呼ばれます)は、これまでに販売されたBMWの整備知識に加えて常に新しい技術に対応しなければいけないため、スキルアップが必須となっています。

それを支えるのが、BMWの昇格制度「マイスター制度」です。

BMWの昇格制度「マイスター制度」

参考:BMW『テクニシャンプロフェッショナル』を基に整備士ジョブズで作成

BMWのマイスター制度は5段階にわかれています。各レベルで必要な研修を受け、修了試験に合格することで昇格することができます。

それぞれ説明します。

ステップ 習得する知識・技能
マイスター 新旧のあらゆる車種に精通し、どんなトラブルにも対応できる
マスター・テクニシャン 現行のあらゆる車種の全機能を理解し、問診を含めた診断プロセスを遂行できる
シニア・テクニシャン 現行のあらゆる車種の点検・整備/修理作業が一人でできる
テクニシャン BMWに標準搭載されている機械系や電気系の作動方法・構造を理解し、故障診断や修理作業ができる
ジュニア・テクニシャン ワークショップ・スーパーバイザー(工場長)のサポートの下で定期点検や通常点検ができる

参考:BMW『テクニシャンプロフェッショナル』を基に整備士ジョブズで作成

BMWグループ内でMINIを取り扱っていますので、BMWとMINI両方のマイスターになれば、「BMW Group マイスター」という最も権威があるテクニシャンの称号を得られます。

マイスター制度は、達したレベルに応じて数万円の資格手当がつくようです(運営会社によって異なります)。非常に難易度が高い研修・テストですが、スキルアップに加えて年収アップにも繋がるので、ぜひチャレンジされることをおすすめします。

電気自動車整備のエキスパート「eマイスター制度」とは

eマイスター制度は、2019年にスタートした新制度です。電気自動車、プラグインハイブリッド車が増加したことで、電気自動車に搭載される高電圧コンポーネントを安全かつ的確に取り扱えるテクニシャンを育成するのが目的です。

マイスター制度と同様に5段階に分けられており、各段階で必要な研修を受講。習得確認テストを受けて合格すると次のステップへと進みます。

BMWディーラーで働く整備士の特徴

BMWグループのディーラーで働く整備士(テクニシャン)には、接客業務がありません。テクニシャンは整備に集中し、接客業務はサービスアドバイザーが担当する、というように完全に分業されています。

なぜなら、「テクニシャンは、車の状態をパーフェクトに保つ専門家。整備士にしかできない仕事に集中するため」とBMWグループは提唱しています。業務を分けることで、それぞれの職務を高次元で成し遂げる、という目的があります。

また、テクニシャンの作業を効率的に行うために、整備工場の快適性をアップさせる取り組みも行われています。各ディーラーでは、作業場を屋内に設けて冷暖房を完備させています。風や外気温の影響を受けにくい環境は、整備作業に集中できそうですね。

外車の整備をする際、気になるのが工具についてです。

外車ディーラーへの転職を考えるとき、「インチ工具を揃え直さなくてはならないの?」と心配になる方も数多くいらっしゃいます。

その点、BMWは国産車と同じミリ工具が使用されていますので、これまで使用していた工具で問題ありません。運営会社によっては、工具の貸与、ツールの購入費用補助といった制度が設けられている場合もあります。求人を探す際に、他の条件と合わせて確認してみてもいいでしょう。

ちなみにBMWでは、整備を正確かつ効率的に行うためのスペシャルツールが数多く開発され、各ディーラーに導入されているそうです。スペシャルツールと一般の工具を併用することで、ぐっと整備時間の短縮ができるとのこと。BMWディーラーで働く整備士の強い味方になっています(導入されているスペシャルツールの種類は、各ディーラーによって異なります)。

まとめ

BMWは、ディーラー(認定ディーラー)で働く整備士に対して、技術を高める研修制度と、整備作業に集中できる環境を用意しています。それだけ、自社ブランドの商品に対して真摯に向き合っているメーカーとも言えます。

整備士として、これまで培った技術をさらに高め、誇りを持って整備の仕事を長く続けていきたいと考えている方にとって、BMWのディーラーで働くことは理想的な選択のひとつといっていいかもしれません。各運営会社では福利厚生も充実していますので、その点も安心材料になるでしょう。

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