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整備士ジョブズが解説

ポルシェのディーラーで働く
整備士の年収は?

公開日

ポルシェのディーラー(正規販売店)で働く整備士の年収、待遇はどうなっているのでしょうか。ポルシェディーラーの種類、社内資格と研修の制度、働いた際の特色などを本記事でくわしく解説します。

ポルシェディーラーで働く整備士の年収

ポルシェのディーラーで働く整備士の年収はいくらでしょうか。

本記事では、整備士ジョブズに掲載しているポルシェディーラーの中途採用時のオファー年収(企業が提示する年収)データを基に平均値を算出します。

ポルシェディーラーの整備士の平均年収(オファー年収)は459.2万円です。

年収は年齢やキャリア、保有資格、地域によって異なりますので、あくまで平均値としてお考えくださいね。

なおこちらは途中入社初年度の想定年収になりますので、入社後にしっかりキャリアアップしてさらに年収を上げることが可能です!

ポルシェディーラーの種類と説明

輸入車であるポルシェのディーラーは、正規販売店と呼ばれています。全国で、複数の運営会社が正規販売店に認定されています。運営会社は異なっても、正規販売店はすべて「ポルシェセンター◯◯」(◯◯には地名が入る)という名称で統一されています。

全国のポルシェセンターは、ポルシェジャパン株式会社の公式サイトで検索することが可能です。

ポルシェセンター検索検索』(ポルシェジャパンのホームページ)

どの店舗でも、自動車整備士の国家資格にくわえて、ポルシェ認定の整備資格を保有する整備士が働いています。

ポルシェディーラーの特色は「世界共通の社内資格」

ポルシェは、1931年にドイツで設立されたスポーツカーのメーカーです。ポルシェは創業以来、高い運動性能と実用性を兼ね備えた、世界屈指のスポーツカー・メーカーとして知られており、世界中にファンを持っています。

主にクーペを製造していたポルシェですが、2000年代からはスポーツSUVのカイエンやマカン、セダンモデルのパナメーラなど、脱クーペモデルをラインナップに加えています。また、2019年にはメーカー初の電気自動車であるタイカンを発売しました。

ポルシェの魅力は、時代とともに進化するテクノロジーだけではありません。ポルシェは、なんと過去に発売された車両の70%が現役で走っているそうです(ポルシェAGの資料による)。驚きですよね。

そのため、発売から10年以上が経過したモデルを「ポルシェクラシック」とカテゴライズして、部品の継続提供やメンテナンスサービス「ポルシェクラシックパートナー(PCP)」の事業を展開しています。そのため、ベテランのメカニックを再雇用し、整備技術や知識を次世代のメカニックに伝承するアクションも行っているそうです。

ポルシェディーラーの整備士(サービステクニシャンと呼ばれます)は、このように最新の技術に対応しながらも、過去のモデルについても触れて行く必要があるため、スキルアップが必須となっています。

それを支えるのが、ポルシェの「サービステクニシャン資格制度」です。

ポルシェの「サービステクニシャン資格制度」

参考:ポルシェジャパン『職務内容のご紹介』を基に整備士ジョブズで作成

サービステクニシャン資格は3グレードから成り立っています。上から順に、「ゴールド(マイスター)」「シルバー」「ブロンズ」となっています。これらは全世界共通のポルシェ公認の整備資格です。

ステップアップの一例をご紹介しましょう(入社後の経過年数は目安です)。

各資格には、3千円~数万円の資格手当がつくようです(運営会社によって異なります)。スキルアップに加えて年収アップにも繋がるので、ぜひチャレンジされることをおすすめします。

技術向上をサポートする充実した研修制度

ポルシェでは、整備士向けの豊富な研修があります。
その理由は、ポルシェが整備士(サービステクニシャン)の技術力向上を最優先に考えているからです。

神奈川県にある新横浜駅の近くにある、研修専用の施設「ポルシェトレーニングセンター」にて、技術研修が常時開催されています。ここには、最新のモデルに対応できる設備が整っているとのこと。

技術研修や接客マナーの研修にくわえて、新型モデルのエンジンをオーバーホールする研修や、サーキット走行をしての研修など、他メーカーとは一味違った研修が設けられているのもポルシェの特徴です。

これらの研修を受講し、その集大成としてサービステクニシャン資格に挑戦し、マイスターを目指すというのがポルシェディーラーで働く整備士のステップアップ方法です。

ポルシェディーラーで働く整備士の特徴

ポルシェディーラーで働く整備士(サービステクニシャン)は、ほとんど接客業務がありません。メカニックは整備、接客はフロントと、完全分業になっています。

ポルシェは顧客満足度の高さにこだわっているメーカーです。サービステクニシャンは、ポルシェ車の命である走行性能と実用性の点で、お客様の要望に高レベルで応える必要があります。そのために、整備に集中できる環境が整っているのです。

外車の整備をする際、どうしても考えてしまうのが工具です。

外車ディーラーへの転職を考える時に、「ミリ工具を揃えているのに、今度はインチ工具を揃えるのか?」と、転職を躊躇してしまう整備士さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

ポルシェは国産車と同じミリ工具を使用しますので、インチ工具を揃える必要はありません。欧州車の整備は、国産車ではあまり使わないサイズ(13ミリや15ミリなど)が必要になります。その点だけご注意ください。

福利厚生として、工具の貸与、購入費用の補助などがある企業もあるので、求人検索の際にその点を確認してみてください。

まとめ

ポルシェは、そのアイデンティティでもある高性能にプライドを持っている自動車メーカーです。それにくわえて、ただ高級車であることだけじゃなく、「オーナーは特別な想いを持ってポルシェに乗っている」ということを理解し、大切にしています。

ポルシェディーラーで働く整備士には、高い技術力もさることながら、オーナーの情熱に応える気持ちが求められます。「とにかくポルシェが好き」という熱い気持ちがある整備士は、それだけでポルシェディーラーで働く条件を1つクリアしていると言っても過言ではないかもしれません。

技術面では、ご紹介した通り充実した研修・トレーニング制度があるので不安を抱く必要はないでしょう。これまでの自動車整備のスキルを、ポルシェで働くことで国際的に通用するレベルにアップさせることが可能です。

なお、各運営会社では福利厚生も充実していますので、プライベートも大事にしながら働くことができるでしょう。

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