【整備士専門サイトが解説】スズキのディーラーで働く整備士の年収は？

公開日2023.11.28

スズキのディーラーで働く整備士の年収、待遇はどうなっているのでしょうか。スズキディーラーの種類と説明、働いた際の特色、キャリアアップのイメージなどを本記事でくわしく解説します。

目次

スズキディーラーで働く整備士の年収

スズキのディーラーで働く整備士の年収はいくらでしょうか。

本記事では、整備士ジョブズに掲載しているスズキディーラーの中途採用時のオファー年収（企業が提示する年収）データを基に平均値を算出します。

スズキディーラーの整備士の平均年収（オファー年収）は427.5万円です。

年収は年齢やキャリア、保有資格、地域によって異なりますので、あくまで平均値としてお考えくださいね。

なおこちらは途中入社初年度の想定年収になりますので、入社後にしっかりキャリアアップしてさらに年収を上げることが可能です！

スズキディーラーの特長は、メーカーが出資する子会社のディーラー・スズキ自販と、各地域に地域密着型のサブディーラーがあることです。

サブディーラーは、スズキ自販から卸売販売された車を、お客様に販売します。スズキの売上の70％ほどが、サブディーラーでの売り上げだと言われています。いかにサブディーラーの存在が重要かが分かります。

スズキのサブディーラーは全国に約５万店あります。サブディーラーには、副代理店と業販店があります。そのなかで販売実績が多い店舗が「副代理店」と呼ばれています。スズキ自販のホームページには、副代理店の検索が可能なものもあります。

サブディーラーは地域密着型の整備工場が多いのも特長と言えるでしょう。

スズキは、軽自動車を中心に、乗用車、商用車、福祉車両と豊富なラインナップを誇っています。

スズキ車の人気の秘訣は、使う人のライフスタイルに合わせたラインナップです。実用性重視、経済性重視、デザイン性重視、走り重視など、お客様のニーズに答えられる車種を有しています。軽四輪駆動車の代表ともいえるジムニーは、海外からの注目も高い車種となっています。

技術面では、ハイブリッドエンジンや高出力化を実現したブースタージェットエンジンなどがあります。コンパクトな車体であるので、機構もコンパクトでなければならないという壁を乗り越えて数々の次世代テクノロジーを実現しているのはスズキの技術力の高さの証明です。

また、スズキのディーラーは、他のメーカーと比較すると、エンジンのオーバーホール等の重整備が多いのが特徴です。その理由として、他メーカーと違い、修理用のエンジン製造ラインがスズキには存在しないためです。整備士として腕を振るう機会が多い、と捉えていいかもしれませんね。

スズキディーラーの整備士（サービスと呼ばれます）は、様々な車種と技術に対応しなければいけないため、日々のスキルアップが必須となっています。

それを支えるのが、スズキサービス技能資格制度です。

参考：整備士ジョブズで作成

スズキサービス技能資格は、１級、２級、３級の３段階があります。

ステップ	習得する知識・技能
３級	スズキ車の構造に関する基礎知識や、点検、車検などの基本的な整備技術を判定
２級	故障診断技術、お客様応対技術、入庫促進能力などを判定
１級	高難度の故障診断技術、問診・修理説明能力、管理能力などを判定

出典：スズキ『教育・研修制度を知る』を基に整備士ジョブズで作成

サービス技能資格は２級で１万円、１級では１万5,000円程度の資格手当がつくことも。
受験された方によると難易度はなかなか高いようですが、年収アップにも繋がるので、モチベ―ションを上げて臨むことができそうですね。

スズキ塾とは、スズキ株式会社の研修部門です。
年次で受講する営業・サービス共通の研修、職種に特化した研修があります。

出典：株式会社スズキ自販岩手『「スズキ塾」による研修をご紹介します』を基に整備士ジョブズで作成

スズキのディーラーは、お客様との距離が近いことで知られています。整備士もお客様と話すことが多く、整備技術と共に接客のスキルも求められます。

「接客スキルなんて持ってない……」と思われた方、どうかご安心ください。
スズキは新人、中堅となってもスズキ塾での接客研修があり、しっかりとスキルを習得することができます。

スズキでは、社内資格以外に様々な研修制度があります。その一部をご紹介しますね。

■サービスフォロー研修: サービス職向けのフォロー研修。お客様のお出迎え、クルマの問診、整備内容の説明方法など、入庫時の応対について学ぶ
■スズキサービス技能競技大会: 全国各地の選抜サービススタッフが集結して、日頃の技術を競い合う大会。２人１組がペアになって協力し、点検、故障診断などの種目で合計点を競う