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マツダのディーラーで働く整備士の年収、待遇はどうなっているのでしょうか。マツダディーラーの種類と説明、働いた際の特色、キャリアアップのイメージなどを本記事でくわしく解説します。
マツダディーラーで働く整備士の年収
マツダのディーラーで働く整備士の年収はいくらでしょうか。
本記事では、整備士ジョブズに掲載しているマツダディーラーの中途採用時のオファー年収(企業が提示する年収)データを基に平均値を算出します。
マツダディーラーの整備士の平均年収(オファー年収)は390.6万円です。
年収は年齢やキャリア、保有資格、地域によって異なりますので、あくまで平均値としてお考えくださいね。
なおこちらは途中入社初年度の想定年収になりますので、入社後にしっかりキャリアアップしてさらに年収を上げることが可能です!
マツダディーラーの種類と説明
現在、マツダのディーラーは3種類あります。「マツダ」「マツダアンフィニ店」「マツダオートザム店」の3種類です。
どのマツダディーラーでも、マツダの全車種を購入することが可能です。
平成元年から、マツダは5チャンネルで販売店を展開していました。「マツダ」「アンフィニ店」「ユーノス店」「オートザム店」「オートラマ店」があり、それぞれ取り扱う車種は異なっていました。
そのうち、ロードスターやコスモなどを販売していた「ユーノス店」は1996年にアンフィニ店に統合。フォード車を販売していた「オートラマ店」は1994年に「フォード店」へと名称変更し、2016年に営業終了しています。
マツダディーラーの特色は「独自の社内資格と研修制度」
マツダは、軽自動車、商用車、乗用車で豊富なラインナップを有してしています。
中でもCX-5、CX-90、CX-30といった主要車種(2023月9月マツダ発表)や、オープンスポーツカーのロードスターが人気です。
人気の秘訣はまずデザイン性です。生命感を持たせる「鼓動デザイン」は、海外の著名なカーデザイン賞を受賞するなど高い評価を得ています。塗装技術においても、マツダ独自の「匠塗(TAKUMINURI)」があり、ソウルレッドクリスタルメタリックが有名です。
また技術面では、人馬一体を目指した開発思想「スカイアクティブ・テクノロジー」を掲げた開発がおこなわれています。車体構造、エンジン、トランスミッションなどで様々な革新的技術を有しており、中でも、クリーンディーゼルエンジンのSKYACTIV-Dは、50万台以上のマツダ車に搭載されている中核的な機構です。
マツダの代名詞ともいえるロータリーエンジンは、2012年に量産を終了しました。しかし最近、MX-30に発電機として搭載されることになり、大きな話題となっています。
マツダディーラーの整備士(サービスエンジニアと呼ばれます)は、様々な車種、新技術に対応しなければいけないため、幅広い技術力と深い知識を持っています。
それを支えるのが、マツダ独自の社内資格と研修制度です。
参考:東海マツダ『東海マツダの人材育成』を基に整備士ジョブズで作成
大きい枠組みでは、自動車の整備やメンテナンス、故障診断業務のための「サービス・エンジニア資格」と、お客様へのメンテナンスの提案、カーライフサポート業務のための「サービス・アドバイザー資格」があります。本記事では、整備士さんに向けて「サービス・エンジニア資格」について説明します。
サービス・エンジニア資格は、A級、B級、C級の3段階があります。
ステップ | 習得する知識・技能 | 資格取得方法 |
---|---|---|
C級 |
|
研修の受講と筆記試験の合格 |
B級 |
|
研修の受講と筆記試験の合格 |
A級 |
|
筆記試験と実技試験の合格 |
エクセレントサービススタッフ |
|
- |
出典:マツダ『マツダ車のスペシャリストがお客様のカーライフをサポート』を基に整備士ジョブズで作成
最上級資格「エクセレントサービススタッフ」とは
マツダのサービス・エンジニア資格の最高峰は、「エクセレントサービススタッフ」です。
エクセレントサービススタッフは、サービス・エンジニア資格A級、サービス・アドバイザー資格A級を取得したサービススタッフです。
その他のマツダの社内資格
マツダの社内資格には、サービスエンジニア資格、サービスアドバイザー資格以外にも、次のようなものがあります。
- ■ボディ・エンジニア資格
- 板金作業に関するマツダの社内資格です。A級、B級、C級、D級の4段階あります。
- ■ペイント・エンジニア資格
- 塗装作業に関するマツダの社内資格です。A級、B級、C級、D級の4段階あります。
社内研修制度について
マツダでは、社内資格以外に様々な研修制度があります。その一部をご紹介しますね。
- ■サービス・エンジニア研修
- 実習時間を多く確保した実践的な研修
- ■新型車研修
- 新型車を購入したお客様に対してサービススタッフが適切なサービスを提供できるよう、新機構や新技術にフォーカスした研修
- ■サービス・アドバイザー研修
- ロールプレイング、グループ討論を織り交ぜた実践的な研修
さらに、店舗や会社ごとに独自の研修を設けていることもあります。
マツダディーラーでのキャリアアップイメージ
マツダディーラーで働く整備士は、マツダ車のメカニズムや整備技術を高めながら、お客様へのサービス成長できるのが特徴です。
マツダディーラーで働くとどのようなキャリアを目指せるのか見ていきましょう。
※本記事では新卒からのキャリアイメージをご紹介します
- マツダディーラーでのキャリアアップイメ―ジ(一例)
出典:東海マツダ『教育制度 キャリアステップ|制度・環境』を基に整備士ジョブズで作成
3年目以降は中堅スタッフとなります。そこからは、エンジニアをまとめるチーフエンジニア、自動車検査員の国家試験を取って検査員、技術を高めてエキスパートエンジニアなど、さまざまな職種を目指すことができます。
まとめ
様々な革新的技術を有するマツダ。「お客様の安心・安全・快適なカーライフ」のために、社内資格や研修を設け、スタッフの育成に力を入れています。
サービスエンジニアは、新型車の知識はもちろんのこと、新しい機構・機能を習得して、マツダ車のスペシャリストになるべく日々スキルを研鑽しています。
「そんな多くのことを、働きながら学べるのだろうか…」という心配はご無用です。学習のためのeラーニングサイトや、研修などが充実しているので安心です。
マツダのサービスエンジニアは、マツダ車の整備技術を極めるだけではなく、整備技術を活かしてお客様のカーライフのサポートをする、という非常にやりがいのあるゴールを目指すことができます。
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