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女性整備士のお仕事
女性でもできるの? どうやってなるの?

公開日

自動車整備士として働く女性は全国に1万人もいます。「女性でもできる仕事なの?」「働きやすさは?」「どうやって整備士になるの?」そんな疑問にお答えします!

女性でも整備士の仕事ができる?

自動車整備は男性向けの仕事、というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実は、女性の自動車整備士さんもたくさん活躍されています。

女性の自動車整備士さんは、近年では「女性整備士」や「整備女子」と呼ばれています。SNSで情報発信している方も多いので、その名称を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自動車整備は、重いパーツを持ち上げたり体力がいることもあるので男性向けの仕事という側面もあります。しかし、男性ができない・苦手なことを得意としている女性ならではの強みもたくさんあるんですよ。

女性整備士は、これからもっと世の中に認知されていく働き方と言えるでしょう。

女性整備士はどれくらいいる? 男女比は?

全国には、自動車整備士の国家資格を取得して女性整備士として活躍されている方が1万489人います(令和4年度のデータ)。また、整備士免許を持たずに整備工場で働く女性(整備要員、と呼ばれます)は1万9,237人です。

近年の女性整備士の推移をご紹介しますね。

自動車整備業に従事する女性の人口
自動車整備業に従事する女性の人口

整備要員は微増していますが、女性整備士の数はほぼ横ばいといったところです。

今後、女性整備士が働きやすい職場環境が整ったり、待遇が良くなることで増えていく可能性があります。

男女の割合ってどれくらい?

全国には約33万人の整備士がいます。そのうち、女性整備士は先に述べたとおり1万489人です。割合は3.2%です。

つまり、自動車整備士が100人いたら女性整備士は3人くらい、という計算になります。

女性整備士が働いている会社は多いの?

続いて、自動車整備の現場での女性整備士の活躍を見ていきましょう。

国土交通省が実施したアンケート(『自動車整備関係従業員等へのアンケート結果からみる課題])を見てみましょう。

ディーラーでは約26%、ディーラー以外では約20%の工場で女性整備士が活躍しています。つまり、4社のうち1社で女性整備士が働いていることになりますね。

※ディーラーとは、自動車メーカーごとに新車や中古車の販売、修理や点検を行う販売店のことです。

女性整備士を採用している場合、1人以上5人以下の女性従業員が働いています。

女性整備士ならではの”強み”って?

男性が多い仕事で、女性が活躍できる機会があるか心配…そんなことをお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。女性整備士の強みはしっかりあります。

整備士として働く女性に聞いたアンケートの結果から、女性整備士ならではの強みを見ていきましょう。

女性整備士ならではの”強み”って?
女性整備士ならではの”強み”って?

出典:厚生労働省『女性がより活躍できる業界を目指して』を基に整備士ジョブズで作成

1位「女性客からの支持」
女性のお客様から親しみを持ってもらえたり、整備や点検の際のお客様への説明も、女性視点で説明できるのが良いということです。
女性整備士は、自動車の知識があまりない女性オーナーにとって、安心して話しができる良き相談相手となっているようですね。
2位「女性ならではの配慮や気配り」
たとえば「ご依頼はなかったのですが、掃除もやっておきました」というような女性整備士のちょっとした気配りに感謝されるお客様が多いとのこと。
こちらも女性目線ならではの理由で、女性整備士の強みとなっているようです。
3位「話しやすさ」
女性整備士は人当たりが良く、老若男女を問わず、話しかけられやすいという実感があるようです。
自動車整備士の仕事は、自動車を点検・整備するだけでなく、お客様とのコミュニケーションも重要な職務です。そこが女性整備士の活躍できるポイントということです。
4位「腕が細いので奥まで手が届きやすい」
自動車のエンジンルームは部品が入り組んでいて、狭くて手が届きにくい箇所がたくさんあります。そこでも女性整備士が活躍します。
男性整備士の手腕だとどうしても届かない場所を女性整備士が作業した、という実例もあります。
5位「女性が珍しいので覚えてもらえやすい」
女性整備士は少数派なので、それだけインパクトがあるということかもしれません。これに加えて、1位と3位に挙がっている親しみやすさがあればとても強みになるのではないでしょうか。

女性整備士ならではの弱みも

強みが多い女性整備士ですが、もちろん弱みもあります。

たとえば、「体力面」「信頼されにくい」「女性特有のライフイベントが理解されにくい」といったことです(前出のアンケートより)。

体力面については不安も感じることと思います。しかし、女性整備士の体力面をサポートしてくれる工具もどんどん最新のものが登場しています。たとえば、タイヤ交換の際に、タイヤを持ち上げてくれるリフトなどがそれに当たります。

「女性でも務まるのか、お客様から信頼されるのか」という声については、整備士はこれまでは男性がメインだった仕事ゆえの不安もあるのではないでしょうか。
ご紹介した通り、女性整備士の強みを活かして良い仕事をすることで、信頼関係を築くことは難しくはないでしょう。

「女性特有のライフイベントが理解されにくい」という点も、やはり男性従業員が多かった業界ならではの体質でしょう。女性整備士に活躍を期待するなら、改善を期待したいポイントですね。

整備業界で女性の働きやすさは? 設備や制度について

整備工場ってどんなところか全く想像できないという方もいらっしゃると思うので、働きやすさという観点から説明していきましょう。

※本章で用いるデータは、すでに女性整備士が働いている整備工場のものです。すべての整備工場が同じ設備、体制を整えているということではありません。

男女別の更衣室、トイレ

整備工場で働く場合、作業の安全性や衛生面からつなぎを着用します。通勤して工場で着替える場合が多いのではないでしょうか。

その際、男女別の更衣室があったほうが安心ですよね。もちろんトイレも。

男女別の更衣室・トイレ設備の有無
男女別の更衣室・トイレ設備の有無

出典:厚生労働省『女性がより活躍できる業界を目指して』を基に整備士ジョブズで作成

女性整備士が働く会社の場合、男女別のトイレを設置している、もしくは整備予定なのは合計60%です。

男女別の更衣室は約50%の会社が、設置しているか設置予定ということです。

工場内の空調設備

整備工場はオフィスと違って、シャッターを開けたまま作業することがほとんど。簡単にいうと、夏は暑く、冬は寒い状態です。そうなると空調設備が気になるところ。

こちらについては、工場内の空調設備を整備している工場は、整備があるか整備予定が合計46%、空調整備がない53%となっています(1%は不明)。

育休・産休制度

設備ではありませんが、女性のライフイベントとして育休・産休制度についても知っておきたいですね。

育休・産休制度の有無
育休・産休制度の有無

出典:厚生労働省『女性がより活躍できる業界を目指して』を基に整備士ジョブズで作成

多くの会社が育休・産休制度を設けていることがわかります。女性整備士の雇用をしている会社であれば配慮されていることが多いようです。

また、子どもが小さいうちは急病などで早退・休みを取ることもあるかもしれません。そういう柔軟な勤務体制についてはどうでしょうか。

柔軟な勤務時間体制の有無
柔軟な勤務時間体制の有無

出典:厚生労働省『女性がより活躍できる業界を目指して』を基に整備士ジョブズで作成

約6割の会社が柔軟な勤務体制を導入しているとのことです。

ここで挙げた項目をはじめ、女性整備士の働きやすさについては重要なポイントだと思います。実際に働く際は、事前にしっかりと会社の制度や設備について確認することをお勧めします。

整備士になるには? 向いている方、資格の取り方など

ここまで読まれて、自動車整備の仕事に興味を持たれた方も多いかもしれません。
どうやったら整備士になれるのか、どんな方が整備士に向いているのかを解説していきましょう。

そもそも、自動車整備士の仕事内容は?

自動車整備士は町の整備工場やカーディーラーなどで、自動車の点検、整備、修理を行うのが仕事です。

無資格未経験でもできることはありますが、自動車整備士の国家試験を取得して働く方がほとんどです。

自動車整備士の平均給与は約404万円となっています(平成4年度データ)。

整備士の仕事に向いている方

①車が好きな人
言うまでもなく、整備士はずっと車とかかわっていく仕事です。車が好きというのはもっとも整備士に向いている理由です。
②丁寧な作業が好き、細かい作業が得意
自動車整備でもっとも大切なことは、車が安全に走れるために細やかで丁寧な作業を必要とします。丁寧さや、手先の器用さは仕事で活かすことができます。
③人と話すのが好き
自動車整備士は、お客様とのコミュニケーションも大切な仕事です。お客様に整備箇所を説明したり、車についての不安や疑問を聞いたりと、アドバイザーとして活躍します。

整備士の資格を取る方法

自動車整備士は国家資格です。1級・2級・3級に分かれています。

国家資格を取得して自動車整備士になるにはいくつかのルートがあります。自動車整備国家資格の種類と合わせて解説していきましょう。

1級自動車整備士

1級整備士は最上位の自動車整備士資格です。

資格を取るためには、自動車整備の学校で4年間の勉強が必要です。その後、1級自動車整備士の国家試験を受け、合格すると取得できます。

1級自動車整備士は、自動車整備士全体の4%しかいない難関資格です。

2級自動車整備士

もっとも多くの方が持っている整備士資格が2級自動車整備士です。この資格を持っていれば、自動車整備の仕事でまず困ることはありません。

資格取得のためには、自動車整備の学校で2年間勉強します。卒業後、2級自動車整備士の国家試験を受験します。

なお、2級自動車整備士として3年間仕事をすると、1級自動車整備士にチャレンジすることができるようになります。

3級自動車整備士

3級自動車整備士は自動車整備士の初級的な資格です。

高等学校の自動車科で学ぶことで受験できますが、国に認められた整備工場(認証工場もしくは指定工場といいます)に1年間勤めることで、受験資格を得ることもできます。

3級整備士として2年間仕事をすれば、2級自動車整備士にチャンレンジすることができます。

まとめ

女性整備士の活躍ぶり、働き方について解説をしてきました。

女性でも自動車整備士は務まるのか……そんな心配や不安を感じる必要はありません。むしろ、強みが多い女性整備士こそ自動車整備業界で需要が高まっている存在なのです。

整備技能を競うコンテストに出場して好成績を収めている女性整備士もいらっしゃいます。男性に比べて整備のスキルや知識が劣るなどということは一切ありません。自信をもって取り組める仕事になるでしょう。

長らく男性主体の業界だっただけに、女性の働きやすさという点では更なる改善・改良が必要な面もありますが、国がガイドラインを作成してバックアップしています。今後、徐々に良い方向に行くのではないでしょうか。

女性の皆さん、自動車整備士にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?

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